26Oct2020【自作小説・中編】ろくでもない話 中学2年間高校3年間社会に出てから4年間、正味9年間。想い続けた彼女から、結婚式の招待状が届いた。 窮屈な靴を玄関に脱ぎ散らかして、ジャケットを放り投げる。いつもならそのまま風呂に向かう所だが、今日は一直線に冷蔵庫に向かった。 思い切り扉を開けて、中段でこちらを見つめる冷えた缶...